イギリス住宅と生活のすべて:家選び・光熱費・生活ルール完全ガイド
- Yuna Kanai
- 2025年10月15日
- 読了時間: 5分

イギリスの住宅は歴史があり、古い建物も多く存在します。そのため、日本とは異なる設備や生活ルールに戸惑うことも少なくありません。この記事では、イギリスで生活を始める方に向けて、住宅に関する基本的なポイントを実体験と信頼できる情報をもとに整理しました。旅行者・留学生・駐在・長期滞在を予定している方の参考になれば幸いです。
イギリスの住宅タイプ
イギリスでは住宅の種類によって暮らしやすさや設備が大きく異なります。代表的な住宅タイプは以下の通りです。
Flat:日本で言うアパート・マンション。庭や駐車場がない場合がある。
Semi-detached:左右どちらかの家と壁を共有する住宅。庭があることが多い。
Detached:独立した一戸建て。庭・駐車場がある。
庭(Garden)と維持管理
多くの一戸建てやセミデタッチドには庭が付いています。庭の手入れ(芝刈り・雑草取りなど)は賃貸契約でも 入居者の責任 とされるのが一般的です。
自分で手入れをしない場合は庭師(Gardener)を依頼することもできます。料金は作業内容によりますが、目安として 時給30〜50ポンド前後 であることが多いです。
駐車場
駐車場については以下の記事をご参照ください:
鍵と玄関の構造
イギリスの玄関ドアは、多くの住宅では内側・外側どちらも鍵で施錠・解錠します。
床(カーペット・フローリング)
イギリスの住宅は、カーペット敷きが非常に多い のが特徴です。一般的には、以下のような構成です:
ベッドルーム:カーペット
リビング:カーペット or フローリング
全面カーペット、全面フローリングの住宅も存在
シミができた場合は カーペット専用クリーナー を使用します。退去時に汚損があると、敷金(Deposit)から清掃費が差し引かれることもあります。
コンセント(BF型)と電圧(240V)
イギリスのコンセントは BF型(Type G) と呼ばれる三つ穴タイプです。日本の変換プラグ(A型)とは互換性がなく、そのままでは使用できません。
電圧:230〜240V(日本:100V)
対応策:マルチ変換アダプターが必須
Multi-voltage対応製品(例:Dyson、Apple充電器)は使用可能なことが多い
日本から持っていく家具は原則変圧器が必要になる
洗濯機と乾燥
イギリスでは、洗濯機は キッチンに設置されていることが一般的 です。
乾燥機付きモデルは存在しますが、乾燥力は弱めであることが多いと思います。多くの家庭では、室内干し用ラックを使用します。
ベッドと寝具
備え付け家具として ベッドフレームとマットレス が置かれている場合がありますが、シーツ、枕、掛け布団(Duvet)、防水マットは自分で用意します。
Primark、IKEA、Dunelmなどで一式が安価に揃います。
窓と虫(網戸がない文化)
イギリスの住宅の窓には、網戸がありません。伝統的に蚊がほとんどいない涼しい気候という背景から、網戸を設置する文化が発達しなかったようです。クモはよく見かけるでしょう。
多くの窓:内側に鍵付き、ハンドルを回して開閉
虫対策:Amazon等で磁石タイプの網戸(スクリーン)を購入、自身で取り付け
蚊の発生地域が増えつつあるとの報告もあります (1)。
シャワー・給湯
イギリスの多くの住宅では、タンク式ボイラーが使われており、一定量のお湯しか貯められないため、長時間使うと突然水になる(湯切れ)ことがあります。
暖房・冷房
暖房は ガス式セントラルヒーティング(ラジエーター) または 電気ヒーター が主流です。
冷房機能は備え付けていない家がほとんどです。カフェやホテルでもエアコンが無いことがあります。昨今イギリスでは年間数日のheat wave(30℃以上の夏日)がありますが、エアコンが無い自宅がほとんどなので、扇風機を使ってしのぎます。
また、夏日でも夜間は気温が冷えるので、明け方に換気をして冷たい空気で室内を満たし、日が昇ってきたら窓とカーテンを閉め切ると、日中でも比較的涼しい室温を維持することができます。
工事でエアコンを導入する、もしくは、ポータブルエアコンディショナーを使えば一室程度であれば涼しく保つことができるようです。
ゴミ出し
ゴミ収集は 各地域カウンシル(City Council) により曜日が決まっています。分別は大まかに以下の方式です:General Waste、Recycling、Food Waste 、Batteries(電池等)
自治体によって分別ルールや回収頻度は異なるため、引越し後に「Postcode + Bin Collection」で検索するのがおすすめです。
ブレーカー(Fuse Box)と停電対処
イギリスの住宅では、突然電気が落ちる(ブレーカーが落ちる)ことがよくあります。
対処:Fuse Box(配電盤)でスイッチを「ON」に戻す
電気・ガス(Energy Supply)
電気やガスのプロバイダー(供給会社)は自由に選ぶことができ、他社へ乗り換えて比較する人が多いようです。電気・ガス両方ある家もありますが、オール電化の家もあります。代表的な大手プロバイダーには以下があります (2):
British Gas:最大手で古くからあるガス会社
Octopus Energy:Smart Meter(スマートメーター)導入で、使用量をリアルタイム確認でき、料金の透明性と顧客満足度が高いとされる電気供給会社
EDF Energy / E.ON Next:フランス・ドイツ系の大手エネルギー会社
RussiaのUkraine侵攻の影響もあり、イギリスのエネルギーインフラの価格は上昇しています (3)。光熱費の高騰が社会問題化し、BBC等で頻繁に報道されています (4)。
水道(Water Supply)
電気・ガスとは異なり、水道会社は原則として居住地域によって決まっており、選ぶことはできません。ロンドンや南東部では Thames Water が主な供給会社です。
イギリスでは老朽化や工事の影響で 断水が発生することも珍しくありません。
断水時には以下の対応が行われます:
Thames Waterの公式サイトで供給障害を確認
復旧が長引く場合、指定地域でペットボトル水が無料配布されることもある
参考文献



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