UK仕事探しガイド【ビザ・税務まで】
- Yuna Kanai
- 2025年12月12日
- 読了時間: 6分

今回は、海外からイギリス就職を目指す方向けの就職活動の方法について、私自身の経験と、現地で就職に成功した友人たちから教わったアドバイスをまとめてご紹介します。
私自身は帯同ビザでの就職活動でしたので、典型的な「成功例」ではないかもしれませんが、その過程で日本とは違うルールや文化にたくさん直面しました。
このポストは初めてイギリスで職探しをするビギナーの方に役立つように、基礎的な内容を中心にまとめています。
1. 就職活動の「前」に確認すべきこと:ビザステータス
イギリスで働くことを考えるとき、まず最初に確認すべきなのは、ご自身のビザで就労が認められているかどうかです。
パートナービザ(Spouse / Partner Visa):基本的に就労可能であることが多いですが、「特定職種のみ就労可」や「就労不可」といった制限があるビザも存在します。
私自身は就労可能なビザでしたが、似た立場でも働けないケースがあることを後から知りました。必ず政府の公式サイト(GOV.UK)で事前にご自身のビザ条件を確認し、就労の可否と制限を把握しておきましょう。
2. イギリスでの応募方法と情報収集:中途採用が主流
イギリスには日本のような新卒一括採用やポテンシャル採用の文化がなく、中途採用・即戦力採用が主流です。主な応募ルートと情報収集源は以下の通りです。
【主な応募方法】
LinkedIn(最重要):リクルーターが最も活用するプラットフォームです。できれば「Open to work」の帯をつけましょう。
Indeed / Glassdoor:一般的な公開求人サイトです。
知人による紹介(Referral):信頼できる強力なルートです。
人材紹介会社:Hays、Michael Page など。JAC Recruitmentなどは特に日本語と英語のバイリンガル案件を多く扱っています。
個人的なネットワーク:元同僚・友人など、人づての情報も有効です。
感覚として、UKの就活はUSよりも欧州全体での就活の仕方に近い傾向があるようです。友人やブログ、YouTubeなどを参考に情報を集めました。
3. LinkedInの活用:履歴書(CV)より重要?
イギリスでの就職活動では、履歴書(CV)と同じくらい、あるいはそれ以上にLinkedInプロフィールが重視されていると感じます。リクルーターはLinkedIn上で積極的に候補者を検索しているからです。
【LinkedInで整えるべき項目】
Headline:希望職種に合わせた具体的な職種名と強みを明記しましょう。
写真(Headshot):信頼感を与えるプロフェッショナルな写真を用意しましょう。
ビザステータス:就労可能なビザを持っていることを明記(例:Eligible to work in the UK without sponsorship)。
4. 求人の選び方:Visaサポートと勤務地条件
イギリスの求人票には、以下の重要な記載が見られます。
A. ビザサポートの有無
Visa sponsorship available(ビザ支援あり)
Must have right to work in the UK(就労権必須)
ビザスポンサーシップが必要な方は、Sponsor Licenceを持つ企業、または「Visa support available」と記載のある求人を重点的に探す必要があります。
B. 勤務形態と勤務地
Hybrid / Remote / On-site(勤務形態)
ロンドン以外に住む方にとって、勤務地(On-site / Manchester / Bristolなど)は非常に重要です。イギリスでは通勤費用(交通費)が手当として支給されないことが多いので、現実的に通勤圏外の応募は通過しにくい傾向があります。
5. 書類選考で見られるポイント
外国人候補者の書類選考では、以下の観点が見られていると感じました。
専門性・職務内容のマッチング:即戦力として期待できるか。
Visaステータス:Sponsorship不要(帯同ビザなど)は有利です。
言語能力:英語+第二言語(日本語など)は評価されます。
UKでの就業・文化経験の有無
Referral(推薦・人づて):元同僚など、働きぶりを知っている人からの推薦が最も有効です。
特に母語を活かす仕事を選ぶ例も多く、日本語を活かす場合はJAC Recruitment Londonなどのバイリンガル向け人材紹介会社に登録するのが王道と言えるでしょう。
6. 履歴書(CV)の作り方とカバーレター
履歴書(CV)の作り方は、最終的に以下のポイントが通りやすいという結論に至りました。
ページ数:1〜2ページにまとめる。
写真:欧州圏では添付する人も多い。
Summary:最初のページに要約(Summary)を入れると、リクルーターが内容を把握しやすくなります。
カバーレターの役割:
CVは、事実ベースで書く職務経歴書です。
カバーレターは、その職種への志望動機をしっかり書くものです。
メールでCVを送付する場合はメール本文が、システムに乗せる場合は基本はファイルで添付します。
親しい友人で就活に成功した人がいたら、CVを見せてもらうのが最も近道かもしれません。
7. 一般的な選考プロセス
イギリスの一般的な選考プロセスは以下の流れです。
書類選考(リクルーターからの紹介であっても行われることがある)
オンライン面接(2〜3回)
課題・ケーススタディ(職種による)
内定・条件交渉
8. 英国で外国人が評価されるポイント
選考を通して、外国人候補者として評価されやすいポイントをまとめました。
専門性:経験・実績が明確で即戦力であること。
Visa:Sponsorship不要は有利です(UKでSponsorができる企業は一部に限られています)。
Referral:強力な推薦が結果を左右します。
UK経験:英米圏経験が重視される傾向があります。まずはUK現地での仕事をすることで現地就業経験を積み、リクルーターから声をかけられる数を増やせます。
言語:英語+他言語(日本語など)は大きな強みです。
9. イギリスで働く際の税務:Self Assessmentを知っておく
イギリスで働き始めると、雇用形態によって税務の扱いが変わります。特に、日本から移住した人にとってSelf Assessmentは馴染みのない制度であり、事前に知っておくと安心です。
1. フルタイム・給与所得の場合(PAYE)
企業に雇用され、給与を受け取る場合、税金と国民保険(National Insurance / NI)はPAYE(Pay As You Earn)制度により自動的に控除されます。
企業が税務を処理してくれるため、基本的に自分で確定申告を行う必要はありません。
2. パートタイム・フリーランス・複業の場合(Self Assessment)
一方、フリーランス、パートタイム、コンサル契約、複数収入源がある人は、**Self Assessment(セルフアセスメント/個人確定申告)**が必要です。
日本で企業勤めをしていた私は、日本でも確定申告を経験したことがありませんでしたが、英国では友人やAI(ChatGPTなど)の助けを借りながら申告を行い、問題なく完了できました。
Self Assessmentは HMRC(英国税務当局)のオンラインポータルから提出できます。
3. 自分で申告できない場合:会計士に依頼
申告が複雑な場合や時間をかけられない場合は、Accountant(会計士)に依頼する方法もあります。
基本的なSelf Assessment:£300〜£600 / 年が相場です。
法人会計・複雑案件:£1,000前後〜が目安となります。



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